人生での経験 生活で困っているとき

「子どものため」とは何だろう?不安な子どもの将来に必要な能力を手に入れる習い事とは?

解決力を伸ばすことができる習い事について 人生での経験

 子どもが生まれて、手を離れて就職して1人前の社会人になるまで20年余り。

 子どもの親として、子どもにしてあげられることは何があるでしょうか。子ども自身が頑張るのと同時に、親として手伝えることはないか、何とか教えてあげることがないか。気にならない親などいないはずです。

子どもの将来を考えるとき
  • 子どもの将来が不安で、夜も眠れない
  • 自分の子供への接し方は正しいのだろうか
  • 子どものために今の私にできることはないだろうか

 もちろん、資産(不動産・お金)をあげることや塾・習い事にたくさん通わせてあげることは間違いなく子供にとって有利です。しかし、普通の収入ではできることも限られています。

 一方で、財産やあなたの努力だけで解決できない、

学校、友達、部活、恋人、、、いじめ、将来の仕事、給料

 など、あなたが掌握できない課題や障壁も数えきれないほどあります。

 今回は「課題を乗り越えられる子ども」「子どもが自立しても役に立つ習い事」について綴らせていただきたいと思います。

シーエル
シーエル

 過去の職業柄「貧困、失業、経済的自立」「子育て、教育、福祉」に数多く関わってきました。人は、歳を重ねますが、歳を重ねることが成長ではありません。

 現に、関わってきた人で失業や貧困で苦しんでいる人の多くは、課題や障壁を避けているという共通点がありました。

 もちろん、これを子どもの将来に対する答えとしてではなく「不安を減らすための1つの意見」として受け入れていただけると幸甚です。

この記事の結論は、以下のとおりです。

  • 習い事なら「学習塾」「チームスポーツ」「格闘技」「ディベート」
  • 社会人になるとき求められるのは、課題を解決する能力

1.子どもが社会で不自由なく生きていくのに必要な解決力

身に付けるべき能力

 まず、「子どもが身に付けるべき能力」と「大人が身に付けるべき能力」の差について考えると、この2つには大きな差はないように私は思います。

 身に付ける能力を使う目的は様々ですが、それぞれ例を挙げると以下のようなものがあります。

子どもが能力を身に付ける目的
  • 有名校、進学校(※希望の大学など)に通うため、たくさん勉強(主に5科目)をする
  • 就職や一人暮らしをしても大丈夫なようにに常識・生活を学ぶ
  • 丈夫に育ち、健康に暮らしていくために運動をする(スポーツ教室へ行く)

など

大人が能力を身に付ける目的
  • 家族や自分が生活ためのお給料を稼ぐため、仕事をする
    昇進や昇給のため、多くの仕事をこなし勉強(資格の取得)をする
  • デートや会食で恥をかかないために礼節やマナーを学ぶ
  • スタイルを維持し、健康に過ごすために運動をする

など

 つまり、子どもの頃は立派な大人になるために能力を身に付けているかもしれませんが、大人になっても同じようなことを続けており、能力を身に付ける目的というの、決まって課題を解決するためにあるということです。

 今(子どもが小さいとき)手伝ってあげたいと思うからこそ、「子どもにしてあげられることはないか」と考えてしまいがちですが、子どもも大人も課題を解決するための能力(以下、「解決力」)を身に付けることが大切だということです。

解決力については、別の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

子どもの課題と大人の課題とは

 生活をしていて、課題を解決せずに放っておくと課題は溜まり、また、新たな課題が舞い込んできます。すると溜まっている課題と新しい課題の2つを解決しなければならなくなり、ますます解決ができなくなってしまいます。

 この2つの課題を分類すると「ポジティブな課題」と「ネガティブな課題」と言えるでしょう。

  • ポジティブな課題…定期試験、受験・資格試験、健康管理、体力維持、就職 など
  • ネガティブな課題…落第、いじめ・パワハラ、暴力、失恋、人との別れ など

 感覚的にご理解いただけるかと思いますが、「ポジティブな課題とは、障壁を乗り越える・目的を達成するタイプの課題」で「ネガティブな課題とは、苦労に耐える・挫折から立ち直るタイプの課題」です。

 大人になって課題を解決することから逃げる人(問題を先送りにし、立ち向かわない人。解決ができない人)が、ある日ネガティブな課題に見舞われたとき、取り返しがつかなくなる場合が失業や貧困に陥ると私は思います。※当然、解決できないほど大きな課題もありますので、解決できないことが問題ではありません。

子どもと接するときに忘れてはいけないこと

子どもが人を頼る大切さと重要性

 3つの要素を積み重ね、実践を経て解決力は成長していきます。しかし、解決力がない状態で、課題が山積するなかに放置されると子どもは牢獄に閉じ込められることになります。

 こどもは、経済力、基礎体力、逃げ場がないことから、特に解決力が低いです。解決力の成長を促すことに固執するのではなく、自らの解決力で課題を解決できないときは、親や周りの人に助けを求めなければならないことも教えなければなりません。

子どもに自信を持たせる

 結果が出なければ、社会の人々は褒めてくれません。しかし、家族や親は別です。

 結果がでるまでの苦労や、失敗したときに頑張った姿を見てきたのではないでしょうか。その苦労を労い、その努力が素晴らしいものであることと将来役に立つことを伝えてあげてください。

2.解決力を学ぶのに優れた習い事

 私が過去に経験した習い事で、社会人や官僚になっても有用だったものを紹介します。

成績によるクラス分け・順位発表のある5科目学習塾

 主に1学年が数名でなく、複数学年を同時に教えていない塾を指します。

 成績分けや順位発表は、競争性を高め、上位に入った経験は「成功経験や自己承認、自信」に直結します。定期的にクラス分けがされる塾は少なくても、グレードを分けている塾や試験の順位発表をする塾は数多くあります。

 また、公立学校では、学校では上位でも塾では中の下なんてことも少なくありません。このような場合、塾での環境が子どもの成績向上に一役買ってくれます。

 少し過激ですが、今は、学校の先生が頼れるような時代ではありません。詳しくは、環境が作る子どもの向上心と学校の先生の悪意(工事中)

5人以上のチームスポーツ

 スポーツで体力をつけましょう。という意ではありません。

 自分に拠らない理不尽な理由で縛られることが多いのが、チームスポーツです。

チームスポーツで知る、子どもにとって理不尽なこと

  • 規則、モラル…フェアプレー、スポーツマンシップ、道具に対する感謝
  • 昭和的スポ根…先輩・コーチの言うことは絶対、他者への応援
  • 責任…自分だけが強くても負ける、人の失敗を責めない心、連帯責任

※社会で必要だが、子どもからすると理不尽な(理由がわかりにくい)こと

 その他にも、ロールプレイ(ポジション)から学ぶ人に頼ることの大切さ、参加者が多いことによる仲間意識、失敗が要因となる仲間外れ・いじめなどストレス耐性を学ぶ機会に恵まれています。

実戦に近い格闘技

 柔道、空手、ボクシングといった、実戦(スパーリング)を取り入れた格闘技は自信とストレス耐性を身に付けるためにとても重要です。

  • 人から殴られることに対する恐怖心の低減、耐性
  • 自分より大きくて強いものに耐えるという理不尽なルール
  • 自らの努力と責任で試合の結果が決まる

 これは、決して「武道」を学ぶ格闘技を否定しているわけではありません。しかし「力を身に付ける(武力)」ことと「武力で人を制圧してはならない、自らを律する、型式を習う(武道)」は相反するもので同時に身に付けるのはとても難しいことです。

 しかし、「武力」を社会から学ぶ機会(喧嘩、暴力)は少ないですが、「武道」を学ぶ機会(殺人や暴力は悪いこと、喧嘩は怒られる)は数多く目の当たりにします。当然、武力に振り回されることは言語同断ですが、学ぶ機会と解決力という観点からは、実戦的な武力を選んだ方が効果的です。※なお、実戦的な格闘技でも他人に行使してはならないと習いますのでご安心ください。

 2種の格闘技を経験したことによるメリットとデメリット、極論の世紀末世界(工事中)

その他(スピーチ、ボードゲーム)

ディベート、スピーチ・論文発表のある語学など

 馴染みのない人も多いかもしれませんが、これらは論理的思考力や相手の立場を学ぶのに優れています。具体的には、ある議題に対し「仮説を立て、理由をつけ、発表し、評価される」ものです。※ディベートはこれに、反駁・質疑応答が加わります。

  • 自らの考えたことを相手に伝える難しさ、自己表現の大切さ
  • 身に付けた知識の応用の仕方を実践する
  • 人前での発表、質疑に対する受け答え
  • 人との「会話」と「ディベート(討論)」の違い、大切さ
  • 物事の両面性(いい面と悪い面)を知ることができる

 自分の伝えたいことを伝える力、人の意見を受け入れる柔軟性、立場による意見の違いといったスキルを身に付けるのに役立つはずです。小さい子どもの役に立つスキルではないかもしれませんが、高校~大学、社会人になるにつれて重要になっていきます。

 会話のできない社会人、物事の2面性と100%の存在について(工事中)

ボードゲーム(囲碁、将棋、チェス)

 ボードゲームとは、対戦相手と自分が全く同じ条件で戦うゲームです。いわゆるスポーツは、使っている道具や本人の体格、体制、機動力はチームや相手によって様々ですが、ボードゲームはすべてが共通です。

  • 知性と経験に依存し、身体的有利不利がほとんどない
  • 経験に長けていれば、年長者にも勝てる
  • 如何に戦況や課題を把握し、状況を解決するかが重要

 馴染みはあるゲームですが、解決力に直結するとまでは言い切れません。しかし、初期費用が圧倒的に安く、道具を揃えられない場合や身体的ハンディキャップを持っている場合でも不利にならないので門戸が広くおススメです。

3.まとめ(解決力を育む習い事)

 子供の将来を案じ、どのような習い事をさせたらいいか悩む親も多いと思います。

 その不安や悩みの多くが、子どもの将来に不安を抱く理由は「問題にぶつかったとき1人で解決できるのか…」ではないでしょうか。しかし、その課題というのは大人になってから直面する課題と似たもので「病気にならないで健康でいられるか」「自立して一人で生活していけるか」に収束するものがばかりです。

 今の社会人の課題だと思うことを解決する力を身に付けるためには、

  • 学習塾(クラス分けや順位発表があり、複数の学年が混同しないもの)
  • スポーツ(責任や他者への応援、ルールやロールプレイを学べるもの)
  • 格闘技(実践的で、痛みを伴うようなもの)

 が役に立つ習い事だと私は思います。

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