努力とは「ある目的のために力を尽くして励むこと(出典:デジタル大辞泉(小学館))」とされていますが、目的を達成するまでひたすらに努力することはとても難しいことです。
もちろん、この記事を読んだら「努力ができるようになって、目的が叶う!」というものではありません。しかし、非凡な私が考える本当の「努力」があなたの励みになればと思い、記させていただきます。
あなたにとっての「努力の継続を阻む壁の正体」・「努力を続けるモチベーション」が言語化されることで、目的の達成の一助になれば幸いです。
この記事の結論は、以下のとおりです。
- 報われる努力とは、目標を目指した正しい努力の積み重ね。
- 努力が難しい理由は、「挫折」・「ライバル」・「安心感」。
- 目標を立て・行動を起こし・努力を続けてきたのであれば、あなたは何万分の1の逸材。
なお「才能と努力の違い」について、別の記事で記述していますので、気になる方は参考にしてみてください。
1.報われる努力と報われない努力とは
繰り返しになりますが、努力とは「ある目的のために力を尽くして励むこと」であり「努力自体を目的」としている人はいません。つまり、報われる努力と報われない努力の違いは「目的や目標(以下、目標)を達成することができるか」どうかで区別されると言えます。
報われるための正しい努力
ただし、最も注意しなければならないのは「目標を目指して進んでいるか」「努力の方向は正しいか」という点です。もちろん、野球がうまくなりたいのにサッカーを始めるというような荒唐無稽な話ではなく、「目標を達成するためには必ず通らなければならない道がある」ということです。
もちろん、得手不得手や自分の能力、羞恥心や自尊心から取り組みたくない努力や課題もあると思います。しかし、裏を返せば、「目標を達成した人たちは必ず通った道なのですから、避けて通ることはできない努力もある」ということです。
報われていない努力
また、報われる努力と報われない努力のほかに「報われていない努力」がありますがこれは「達成したい目標が壮大で、遠い場合」や「努力が足りていない(まだ達成していない)場合」といった場合などです。
スクールや教本、自分が自信をもって進んできた道です。いつか報われることでしょう。しかし、どうしても「今歩んでいる道が正しいか不安」なとき、たまには、先人の力を借りてみて(○○ができる、~メソッド本など)はいかがでしょう。
前人未踏の目標を目指している人であれば、残念ですが私では力になれません。ただ、もしも資格試験や技術の習得、生活習慣の改善などを目標に努力しているのではれば、きっと自信がつくと思います。仮に、メソッド本に記載がないことに一生懸命に取り組んでいるようでしたら「正しい努力」なのかもう一度振り返ってみてください。
2.報われる努力が難しい3つの理由
目標の達成により、努力が報われるまでの最大の障壁は「努力の継続」が難しいことです。そして、あなたが努力の継続を断念してしまう主な理由には、以下の3つがあります。
- ①最初に設定した目標が難しいため、達成までの道のりが長く挫折してしまう。
- ②既に到達している人に及ばないことに悲観し、断念してしまう。
- ③実践していない他人を見て安堵してしまう。
①小さな目標設定(挫折・未達成)
1つ目は「最初に設定した目的が想定よりも難しく、挫折してしまう」ことです。難関資格(合格率数%)の資格を取りたい場合や能力の習得をする場合(英会話やスポーツ)によくあることですが、想像していたよりも道のりが困難で、習得するのに数年かかることも少なくありません。
その場合は「目標をいくつかに細分化し、小さな目標を達成」し続けるのはいかがでしょうか。一時的に目標を下げることにはなりますが、小さな目標を達成し続けることで自ずと当初の目標を達成することになります。この小さな目標を達成することによるモチベーションで、あと少し継続できるようになるはずです。
②既に到達している人、優秀なライバル(先駆者・天才)
2つ目は「既に目標に到達している人を羨み、自分より優秀なライバルを見て卑屈になる」ことです。「あの人はスゴイ」という「憧れ」を原動力にすることは素晴らしいことです。しかし「あんな風になるなんて到底無理だ」「彼(彼女)だからできるんだ」と、他人と比較してしまうことで自分の成長にストップをかけないでください。
きっと、その人達にもたくさんの悩みがあったはずです。もしかしたら、幾らかの犠牲を払ってきたかもしれません。あなたが今持っている素敵なところもあるはずですから、すぐに追いつけなくてもいいのではないですか?
③やっていない人の方が多い(安心感・怠惰)
3つ目は「周りの大勢が取り組んでいないのだから、やらなくてもいいと安心」してしまうことです。努力を続けることが苦痛になったとき、他人の怠惰な一面を取り上げることで「努力していない人もいるのだから、いいのではないか」という感情に駆られることがあります。
しかし、それはあなたが目標を捨て、今までの努力を手放してしまうことと同義です。
目標を立て・行動を起こし・努力を続けてきたのであれば、その時点で何万分の1の逸材です。努力が報われるまでまだ時間が必要かもしれませんが、少し休憩を挟んだらまた頑張ってみてはいかがでしょうか。
私はサッカーのことに詳しくありませんが、世界最高峰のサッカー選手と言われる「リオネル・メッシ」の名言を紹介しておきます。
「努力すれば報われる? そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」
(Will you be rewarded if you make an effort? Would not it. Work hard until you get rewarded.)
3.まとめ(時には自分を甘やかしていい)
私が成せたことは多くありませんが、努力の難しさは知っているつもりです。人は能力が低いから努力ができないのではないし、体質や性格が努力の継続を左右するものでもないと思っています。
最初から大きな目標を達成するのは難しいことで、まずは踏み出す一歩から…。どこかで聞いたような言葉で、ありきたりかもしれませんが学びを決意し、計画し、行動し、継続してきたのですから目標はそう遠くありません。もし遠かったとしても、確実に近づいてきているはずです。
目標を立てた理由は「人より優秀に見られたい」「就職・転職・企業に有利」など、他人との関係や社会生活で重要視される目的から始まったかもしれません、しかし、努力を継続し目標を達成することは自分との戦いです。今日に一息ついたらまた一緒に頑張りましょう。
私を含め、皆様が昨日より少しでも成長し、大きくなることを祈って。
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