人生での経験

才能と努力、どちらが大切?成功をするために重要となる【能力】とは何か

人生での経験

 人の成功を目にしたとき「才能の持ち主」「たゆまぬ努力」と表現することがあるとおり、成功を語るときに「才能」と「努力」はつきものです。

 今回は、仕事や課題の成功へと導くための能力、【才能】と【努力】の重要性について解説していきます。

1.才能と努力、能力について

 「国語」としての「才能」と「努力」は、以下のとおりです。

才能

物事を巧みになしうる生まれつきの能力。

出典:デジタル大辞泉(小学館)
努力

ある目的のために力を尽くして励むこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

才能と努力とは

 「才能とは、生まれつきの能力」「努力とは、励むこと」とあります。ここでは、努力の行為そのものではなく、能力を指していますので、「努力(励むこと)によって身に付けた能力」といったところでしょうか。

 つまり、才能は先天的な能力努力は後天的な能力であると定義することができます。

 また、身長や骨格などは、成長や時間の経過とともに備わり、変わっていく能力ではありますが、遺伝に依存している部分も大きく変えることが困難なため、才能に類されることが多いです。また、遺伝ではありませんが、生まれた際の環境や財力など子ども自身の努力では変えることができないものも才能と言えます。

 一方で、体重や筋肉などは、遺伝による部分が多いとされているものの、鍛錬によって鍛えることができたり、能力の低下を抑えることができますので、努力に類されることが多いようです。

能力=才能+努力

 才能を先天的な能力、努力を後天的な能力とするならば、人の持つ能力は、

能力=才+努

 で表すことができます。

 そして、能力が高い人ほど、難しい仕事や課題を解決することができたり、何かで成功する可能性が高くなったりします。そして、人が解決できないものを解決することは、より大きな成果となり、周りからも評価されるようになります。

現代社会で求められている能力とは

 仕事で求められる能力として「コミュニケーション能力」や「課題解決能力(=事態対処能力、解決力)」などがあげられます。また、特定の分野に関する「リテラシー(知識やそれを活用する能力)」などが求められます。

 別の記事で、仕事に求められる能力について解説していますので気になったからは是非ご覧ください。

2.努力が大切な3つの理由

 才能が先天的な能力努力が後天的な能力なのですから、才能はある程度成長が決まっており努力によって成長しない部分、努力は時間の経過とともに成長する部分となります。

①才能の一部を維持・改変できる努力

 才能の一部は努力によって、加工することができたり、守ったりすることができます。

 具体的には、美容外科で整形手術をする場合や成人・独立を機に生活する環境(家族や友人、子どもの力では離れることができなかった環境)を変える場合がありますが、これを実現するためにもお金などに関する努力が必要です。

 事故などにより失った身体能力を取り戻す場合加齢などによる能力の減少を低減させることができるのもまた努力だと言えるでしょう。

②努力は生まれながらの能力を加工できる唯一の方法

 努力は「生まれたときには持っていなかった能力を成長させる」だけでなく「生まれながらに持っていた才能を活かす」意味もあるということが言えます。

 また、生まれてから手に入る能力は努力によってのみ構成されると言えるわけですが、

 裏を返せば、

  • 才能なく生まれた人の能力は、努力によってのみ構成される
  • 努力ができない人の能力は、才能生まれ持った力以上の能力を身に付けることができない

 つまり、努力ができない人に成長はありませんが、少しでも努力ができる人には成長があるということです。

③天才だって、努力をしていることがある

 世の中には「天才」や「努力の天才」と呼ばれる人がいます。

 どちらも天才なわけですが、ここでは、最初から才能が人より数段上回っている人(天から命を授かったときから、才能を多く持っている人)を「天才」。物事に対する努力の熱量が人より多く、経験による応用が上手な人を「努力の天才」としましょう。

 でも、努力は凡人の特権ではありません。天才が努力をしたとき、凡人が天才に追いつくことは極めて難しいです。一方で、天才が努力をしないのであれば、凡人は成長しない天才に近づくことができ、いつしか追い抜くことになります。

3.努力ができないことは間違っていない

天才という名の「悪魔」

 生まれた時から才能が異常な「天才」と、誰も追いつくことのできない崇高な「努力の天才」。この天才たちのせいで、人は努力をする力を失ってしまいます

 人は、自分と他人と比べてしまう生き物です。同時に始めた人が自分より上手だったり、後から始めた人に抜かれてしまったりすれば心が折れてしまいます。

 しかし、あなたが続けている限りは「負けて」はいません。辞めたときに努力と成長はとまり、本当にあなたは天才に追いつくことは叶わなくなります。相手が辞めるまで、相手に追いつくまで努力を続けることが唯一、凡人のできることです。

世界からの誘惑、欲に忠実な生き方

 努力とは、励むことで身に付けた能力だと言いましたが、励むことは「目的に近づこうとすること」と言い換えることができます。

 「努力」というと、自分の嫌なことを続けること好きなものを断つことと聞こえがちですが違います。歌を歌うことが好きな人が歌が上手くなろうと歌うのは「努力」です。運動が嫌いな人が意味もなく、ランニングを始めることは「努力ではありません」。

  努力とは、

  • 意味もなく行っている行為で、自分を蝕む行為や成長しない行為(浪費・消費)を行っていることを断つこと
  • 将来の目的に向かって、少しでも前に進もうとすること
  • なのです。

他人からの評価

 目的の達成(例えば、資格の取得や○○kgの減量)をしたときの努力の過程はあなたしか知りません

 他人はあなたの努力の過程や努力の量を理解できないのです。資格を取得した何年前から努力をしていたのか、1日どれくらいの努力をしたのか。他人が知っている情報以外の部分は才能で賄われたと勘違いするのです。

 逆に、効果を発現できていない状態(資格の勉強を続けているとき、ダイエットを始めたばかりでキツイが効果が出ていないとき)は何も努力していないと評価されがちなので、誰も認めてくれません。そのため、自信の喪失や自己承認が果たされないので挫折してしまいます。

4.まとめ(才能と努力はどちらが大事か)

 才能と努力は、人の能力を構成する要素です。

 しかし、生まれながらに備えている才能と比べて、生まれた後に身に付けていく努力の方が大切であると言えます。

 努力は「①才能を保つ役割」を持ち、「②生まれた後に能力を身に付ける手段」であり、「天才でも行う」成長や維持に欠かせない行為だからです。

 また、天才や努力の天才と呼ばれる人は、努力する人の心を折り、あなたが目的を果たそうとすることの邪魔になります。努力は才能を活かし、喪失しないためにも重要となりますので、努力をすることができるようになるためには、如何に周りに惑わされず努力をしていくことができるかが大切だと言えます。

 私を含め、皆様が昨日より少しでも成長し、大きくなることを祈って。

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